2013_05
24
(Fri)07:00

得物に重さをのせる

得物に重さをのせる
さて、健心流には相手を崩すのに大切な力の送り方(重さのかけ方)がございます。体術の際に触れて倒す時はもちろん巻き技の際にも大事な伝達力です。

動画はこちら

竹刀に重さをかけようとすると
前腕や肩で柄を支点とし竹刀の先を下げ
剣先が円周を描くように力を入れるのが一般的です。
しかし経験を積まれた方が「力を抜く」と表現することがあります。

現にT氏も剣道の師からは得物に重さをかけるために
「力を抜け」と言われたそうです。
しかし、ただ力を抜いただけでは竹刀の重さしか掛かりません。

言葉で表現するときの難しいところです。
嘘ではないと思いますが、すべてではないと思います。

健心流では脇を軽く絞り竹刀を体幹と一体にする最小限の張り(伸展力)を保ちます。
(ここのところが”無駄な”「力を抜く」という表現になると思います)
次に丹田とでも言うのでしょうか下っ腹から腿にかけて
キューっと絞るような充実感を伴った緊張を作ります。
自分自身で支えていた上半身を腰に乗せるような感じです。
上半身の重さが竹刀に伝わります。
この時は肩が下がりむしろ上半身は重さを伝える張りだけを残しリラックスした状態です。
竹刀の動きとしては柄と剣先が地面に対して平行を保ち腹と一緒に落ちていく様です。

一見簡単そうに見える技(わざ)程体の中で仕事をしております。
八百長のように見える技には表に現れない体の中の術があるのです。

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2013_05
21
(Tue)18:14

膝抜きによる面のかわしと逆胴 動画の紹介

剣道をされている方より興味深い動画の紹介がありました。

健心流でいう膝抜きを使ったかわしで
相手のすごい速さの面を見事にかわし逆胴を入れています。
相手にとっては完全に気配が消えた動きです。
お見事です

紹介動画はこちら

会の方へはこれに関する記事があります→会限定記事


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2013_05
16
(Thu)07:00

竹刀を軽く持たれた場合健心流巻き技の研究

竹刀を軽く持たれた場合健心流巻き技の研究

先の剣道をされている方より以下のような内容でメールをいただきました。

「剣道では先を掛け合いながらお互いに実の状態の中で一瞬の虚を見つけて打突するわけですので、巻き技を掛けるべき虚の状態がどのような場合か大変興味があります。動画を拝見していて、お相手が竹刀を固く持っておられるので、身体ごと崩されてしまうようですが、剣道の場合ほとんどの剣士は手の内を
やわらかく竹刀を持っていますので、お相手の体勢まで崩すことができず竹刀をはじき飛ばすような形になるのではと思います。

剣道でも竹刀操作だけで相手の体勢までも崩せることができれば、完全な虚の状態を作りだして面を一本取る訳ですので、究極の一本と言えます。
このような技をもし体得できるのであればと思うとワクワクしてきます。」


全くそのとおりです。健心もそう思います。


さて健心流巻き技はやわらかく竹刀を持っている相手にも有効なのか?
検証してみました。会限定動画へ

この動画ををみていただいた先の剣道をされている方より貴重なメールをいただきました。

「ひとつ剣道との違いは竹刀を持つ手の内のようです、お相手の方も竹刀を軽く持たれているようですが、親指と人指し指を中心に握っておられます。俗に糞握りと剣道では戒められますが、剣道では小指、薬指、中指の3本だけで握り、親指と人指し指は添える程度にするのが基本とされています。この手の内で軽く握って上虚下実の状態のお相手をどう崩すかが課題のように思います。
親指と人指し指に力を入れると腕の上筋に力が入り肩まで力みますが、他の3本で握ると下筋だけの力を使うので肩も力まずに構えることができます。上筋と肩に力が入っている状態の方が崩しやすいようにお見受けします。」

柔らかく持つというにも剣士と一般の人にはその違いがあったとは・・・なるほどです。
鋭い観察力です。


さて今回の試みに関しての結論ですが、一般の人が柔らかく竹刀を持ったとしても
崩しは条件が整えば有効であると言えます。
ただし今回受けをとっていただいた方は剣道の経験がない方なので
実際の剣道の方の握りや構えが異なります。
あくまでも参考です。


次回は剣道経験者に受けをとっていただいた場合で検証したいと思います。
2013_05
15
(Wed)22:42

ブログの紹介

健心流柔術の東京一般稽古に興味を持たれた方のブログの紹介です。
この方のブログは「武術稽古とかのブログ」で
好奇心旺盛で行動力がありいろいろなものを積極的に取り入れセミナー等にも参加されている方です。
その方のブログの記事に健心流柔術東京一般稽古の事が記されておりました。
ありがたいことです。是非東京稽古を実現したいと思っております。

ブログ名は「武術稽古とかのブログ」です。
ブログ管理人様ありがとうございます。


2013_05
13
(Mon)07:00

健心流巻き技

健心流巻き技

→動画はこちら

ブログをご覧頂いている方よりメールがありました。
この方は剣道をされている方で「健心流巻き技」の動画を見て術理に大変興味を持たれたそうです。


実はこの健心流巻き技にはモデルあります。
20年ほど前に「これができたら100万円」という番組で
ヒャックマンという剣士がいてその剣士と剣道の試合形式で3本勝負をして勝ったら
100万円もらえるというものです。


その対戦の中で、探り合いから相手の竹刀をパッと竹刀で押さえ込んだだけで
相手が尻餅をつきそうなくらい崩した技です。
今でもそのそのヒャックマンという剣士の技に感動したことを覚えています。

その時は柔術をやっていたわけではないので全く理解できず
むしろ剣道の世界ではありえる術なのかと思って感心しておりました。

しかし柔術を学び相手を崩す術を稽古するほど、あの事がいかに難しいか分かってまいりました。
あのヒャックマンただものではありません。
ただ剣道がうまいだけではありません、古流の剣術(武術)も体得されていたに違いありません。
国体選手クラスの相手に負けない安定した技量を持っておりました。

他にも気配を消した入り身の突きなど見事な技を覚えています。
これは相手が突きの得意な剣士でしたが、
突きで一本取られたものの最後は突きを決めて勝った試合です。
その時相手の剣士はよくある飛び込んでの突きでした。
速さと距離を生かした若さを感じさせる身体能力の高さを垣間見た技でした。
ところがヒャックマンの突きは相手の出鼻にチョット竹刀を出して(確か左手一本で竹刀を持って)あっけなく決めたものです。
全く飛ぶことなく間合いを詰めました。相手にとっては何が起こったかわからなかったと思います。
早くてわからなかったのではなく、完全に気配が消えてわからなかったのだと思います。

(今でも映像を探しています。ご存じの方がいらしたら教えて下さい。)

このように健心流巻き技は、テレビを通してですが実際に健心の見た技を健心流的に再現したものです。

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2013_05
02
(Thu)07:00

感情のかわしについて

合気道の神様と言われた塩田剛三のエピソードで
ある時、弟子に「合気道で一番強い技はなんですか?」と聞かれ
塩田氏は「それは自分を殺しに来た相手と友達になることさ」と答えたそうです。

健心流でもつねづね柔術で学んでいる術理は
宇宙の法則を体を通して学ぶことで、体術だけにとどまらず
その応用は仕事や、芸術、人間関係まで人に関わるすべての事に応用できるものである。
と考えております。

あるとき門下生の一人に健心流の第二奥義「〇面〇理」について
「これは人間関係でも応用できるはずだ」と話をしたことがありました。
しばらく経ったある日、その門下生の彼は興奮ぎみで「実践で使う場面がありました」と健心に話してくれました。

内容はこうです。
彼はある公の仕事をしております。そこに一本のクレームの電話がありました。
彼は昨日聞いた奥義を実践してみたそうです。
電話の相手は凄いけんまくで不平不満をぶつけて来たそうです
門下生の彼はその相手の言い分をききました。
おそらく十分に相手の言い分を聞いたことでしょう
その後彼は冷静に公の立ち場で相手をゆっくりと説得したそうです。
電話先の相手は最後には「貴方で良かったよ」と言って笑って電話を切ったそうです。

すごいです!
彼は実践で健心流の第二奥義「〇面〇理」をやってのけたのです。
クレームの内容は明らかに違う部所の管轄だったそうです。
普通であれば部所が違うからと言って他に回して終わるのでしょう。
おそらく電話の主は今までどこに電話をしても、たらい回しで無視されてきたのだと思います。

もはや正論ではなく感情が一人歩きしてそのやり場を求めていたのかもしれません。
だからといってその理不尽な感情のやり場を受け止めて相手をなだめ癒す立場となり
自分が我慢していたのでは今度は自分にストレスが溜まって根本的な解決にはなりません。

この技はかわしの術です。
相手から放たれたエネルギーをまともに受けることなくかわしてしまう術です。
かと言って自分が逃げるでも相手を無視するわけではありません。
相手の意も損なわずエネルギーの方向を変えるというものです。

強い風に向かって(傘なんか持って)進むことに似ています。面で受け止めて挑むのはロスが多いです
それより風を切って抵抗をなく進むほうが効率が良いです。

高まったエネルギーを抑えるにはそれを上回るエネルギーが必要です。
しかし力ずくで抑えたエネルギーは摩擦が生じ必ず遺恨が生じます。
感情をぶつけ合うことは互いに心が傷つくものです。

不本意で抑え込まれた感情は
今度は自分より弱い者を見つけて不満を解消しようといたします。
無理やり抑え込まれた感情は発散をもとめて違うところに矛先を変えるだけです。

感情のエネルギーには山と谷があります。
感情のエネルギーの極まる山の時には何を言っても無駄です。
必ず感情の山は過ぎ谷が来ます。
そのときです!
こちらの言葉で相手を動かすのは。
谷の時には少しの働きかけで相手は動きます。
それも、相手の意思で動くよう仕向けます。

この「間」(ま)が大事です。
頭で計算して計るものではないです。
勝手に体が感じて動く時がベストです。
理屈ではなく感じる時です。

「さーやれ!」と言われて出来るものではありませんが
必要な時に発現できるよう
稽古をするのです。


健心流は争わないことを大事とします。
争わないから負けません。
負けないことは最上級の護身です。

健心流「無敵」の極意です。
敵がいないほど強いという意味ではなく
あえて敵を作らないという意味で「無敵」です。