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2012_07
22
(Sun)07:00

丹田について3

スポーツをされている方との話です。

その方は
練習前になると吐き気がして練習中吐くと少しは気分のムカムカは回復する。
しかし最近では吐いてもムカムカはとれず疲れが取れにくいとのこと。
また、気持ちと体にタイムラグがあって「ダッシュという時に力が入らない」とのこと。

その方を(治療の観点で)調べたところ
1.呼吸の吸気モードで筋力の低下がある→自律神経の不調和がある(交感神経過剰優位:疲れが取れにくい)
2.四頭筋の筋力テストで筋力の低下(座位、腿「もも」上げにて負荷をかけると力入らず)
3.安定して立ってもらった状態から、丹田を軽く押すと気持ちが上ずって、緊張の状態になる。
 →丹田の不安定が見られる。(軽いパニック、プチスランプ状態)
 (健心の意見ですが、丹田の不安定と自律神経の不安定は関連があるようです)
4.練習前になると吐き気がして・・・ということから本人のやる気とは別に
 体(潜在意識)のほうが練習を拒否している可能性がある。

前回は症状がなくなるよう施術をいたしました。
今回は程度は軽いが同じ症状が出ていましたので
再発を考慮して自分で調整できる方法を調べてみました。

自律神経の調整の為、最初に行ったのは丹田を下げるよう体勢を作り安定を図るという方法です。
少し体を上下に揺さぶり丹田を沈めてみたり
ジャンプして立った時膝をゆるめて丹田を意識したり
足裏を意識して立ち、上半身の力を抜いて内蔵を下垂させ丹田と重心を下げる
などの試みです。
どれも丹田は適当な場所に落ち着き、そこそこ安定を取り戻し呼吸モードが整います。

しかし、検査と同じ様に丹田を外から押すと気持ちは上がり元のプチパニック状態に戻ります。
(これでは不安定で現場で使えません)

次に行ったのは先ほどのプチパニックを起こした状態は単に気持ちではなくどこか体に問題があるのでは?
と疑って調べてみました。
つまり丹田の収まりが安定しないのは、構造的、骨格的、筋力的バランスが問題ではないかと疑ったのです。

この方の場合、体を左に捻ると丹田が不安定な状態になりやすい事が分かりました。
さらに調べると、腰椎4番の左ねじれがありました。

(腰椎4番に対して関節面は、椎間関節:4箇所、それぞれに対してズレる方向「リスティング」は前・後・左・右・上・下の6パターン、組み合わせは結構多くなります。実際は関節には他に椎間円盤「2箇所」もありますが今回省略)

この方の場合は腰椎4番の左側の椎間関節が腰椎5番に対して後方偏位がありました。(5番固定の4番左後方偏位)

これを自分でストレッチをして調整してもらいました。
その後は立位で丹田を押しても気持ちは上がらず、その状態からつま先立ちをしてもらっても大丈夫
腿「もも」上げにて負荷をかけても力は抜けず、呼吸を確認しても自律神経はOKでした。

次回練習において再発しないよう偏位防止のストレッチを指導いたしました。

このように意識だけでは丹田の安定は求められず、体の機能や健康状態の安定が必要な場合があります。


さて、丹田についてあくまでも健心の意見ですが

彼のように意識して安静にしている間だけ丹田があっても
とっさの場合、例えば車が突然前からつっ込んできた時に気持ちが浮き上がって
固まったり足がすくんだりして動けなくなってはなんの意味もありません。

意識し続けなければ力が発揮できない 
そんな丹田では意味がありません!
(現実では事はとっさに起こり丹田を意識する間はありません。)

丹田は能力の仕上がりや安定度の指標になりますが
丹田を作る為だけの稽古はあまり意味がないように思います。
平たく言えば、丹田作りをするより動ける体の方が意味があるということです。
(そうして体ができると結果として丹田と言われるものも充実してくるのだと思います→作られる順番が大事です)

常に動ける体とは「心」と「体」の両面において健康、充実、安定が必要です

「丹田について1」は : こちら 
「丹田について2」は : こちら