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2013_07
02
(Tue)18:05

自律神経調整に使える緊張と弛緩誘導法

自律神経調整に使える緊張と弛緩誘導法

不眠、めまい、耳鳴り、疲労がとれない・・様々な不快な症状の原因に自律神経のバランスの乱れによるものがあります。
自律神経は交感神経と副交感神経のバランスが大事です。
現代人の不調の多くは自律神経のうち交感神経が優位に働きすぎていることがほとんです。
つまり、体や脳が戦闘態勢に入ったままで休まらない状態と言えます。

体や脳をリラックスした状態に誘導する事は自律神経の調整に繋がります。
軽度の緊張であれば、慰安的なマッサージや心地よい状態を作るだけでもリラックスできます。
しかし、不調を訴える方々は緊張が極まって自力では回復できない状態にまでなってしまっている方がほとんどです。
そのような状態をリラックスさせるにはどうするのか?
東洋医学には「陰極まって陽になる」という言葉があります。
そのような緊張が極まった状態を調整するには
あえて少し緊張を助長しその後弛緩する方へ誘導する方法があります。

動画は最近治療で使っている方法です。
一旦脊椎と脳に心地よい緊張を与えその後弛緩へと誘導する方法です。
これには患者の中深く触れる術と、緊張から一気に弛緩させて落差を作る術が必要です。
動画のモデルになっている方々は柔術の稽古で力を抜くことが身についているので完全に膝が抜けて崩れ落ちていますが、患者さんの場合はこうとまでは行きません、スッと膝が少し抜ける程度です。
この方法で脳と頚椎、特に後頭部と頚椎の境目のコリをとることができ、
交感神経の興奮を沈めることができるようです。

実際の治療では受け手はベットで横になってもらって行っています。
施術をイメージで例えるならば、(あくまで私的なイメージです)
服をかけるハンガーが竿に掛かっていたとします。
そのハンガーを取るには
ハンガーを下に引っ張ってもハンガーの先がフックのようになっているので掛かったままです
そこで一旦竿より上へ持ち上げて竿から外しておろします。

動画はこちら