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2014_03
08
(Sat)07:00

ブロマガ 腕を軽く上げる技法


上は動画のサンプルです。


太極拳や舞踊、武術の型などの稽古で腕を上げたままの姿勢をキープするとき
つらいなーと感じたことはないでしょうか?
動画はいかに省エネで腕を上げるか?についての解説です。

腕を上げる動きは普段何気なく行っているためあまり意識にも上りません。
雑にやっても上がりますが上げ方によって質が異なります。
人の行う動作の多くは体幹から出ている手や足を動かすことです。
このシンプルな動きこそ動作の基本とも言えます。
体幹に対してどう動かすか? どう連動させるか? です。

腕を軽く上げることは
子供が学校で意見を言うときの挙手など単に腕上げる場合は問題になりませんが
例えば、武術の構えなど腕を上げた状態で保持したりその状態から力を発したりするときや
道具を使う仕事で腕を保持して細かい作業を続ける場合などには大きな意味を持ちます。
もちろん武術においては気配を消すためにも筋緊張はNGです。

故人の経験で作られた武術の型には
人体の理に沿った合理的な体の動かし方が盛り込まれています。
型の伝承の場合、完全コピーが最優先になるため
何故その順番で?何故そのように動かすか?
という疑問を持つことは許されずに稽古いたします。

しかしここで体の感覚を研ぎ澄まし改めて動きの質を問いながら稽古を進めてみると
自分の体で出来るようになった分だけ解釈が進み
すでに故人がすでに考え尽くして型に盛り込んでいたことや
その知恵の深さと経験に裏付けされた完成度の高さに驚かされます。

この省エネで腕を上げるという技術は治療においても役立ちます。
治療においては筋力に頼って腕を上げると術者自身に緊張が生じ
患者さんにも緊張は伝搬し思うような術を施すことが出来なくなります。
治療では腕を上げてもなお触れただけで相手が緩むような状態でいることが大事です。

前方に手を上げると三角筋、大胸筋、上腕二等筋を使って上げます。
特に三角筋を多く使うのが普通です。
しかし三角筋だけで上腕を上げたままにしていると
すぐに三角筋が疲れてくるのは想像がつきます。
ではどこの筋肉を使ってどの順番でどうあげるか?

(健心も学生時代部活でバレーボールをやっていましたが、トスの構えをズーットさせられて腿や腕がプルプルしたのを覚えています。)

例えば立って行う座禅とも言われる
中国の気功などのポーズで見られる站椿功(たんとうこう)は
樽(たる)を抱えるように腕を体の前に保持したまま行います。
不自然な力の入った形ではリラックスどころが疲れてしまいます。
しかし行っている人達が平気な顔をしているところを見ると
上げ方のコツがあるに違いありません。
長い時間腕を上げて保持する練習を続けるうち
それに必要な筋力も付きますがそれでも筋肉は疲れます。
やはり疲れないようなコツが必要です。
そのコツを習得することで筋力の疲労は激減し長い時間腕を上げていても平気になるのです。

私自身は治療の際この技術のおかげで疲れずに効果を出し
患者さんからの影響を受けずにすんでおります。
武術においては力を用いない合理的な体術の体現として
自然と行われるよう心がけております。

さてその解説ですが、動画では段階をへて稽古しております。
購入された方はどうぞ一緒に体を動かして体感してみてください。
自分の腕に重さがあること
順番や技法によって腕の重さが変わること
どうすれば軽く上げることが出来るか、ぜひ体験してみてください。


この技法は私の武術と治療それぞれの師によって理解されたものです。
武術の師においては体感覚で捉えることを重視することで自然と体がそうなるようにと教えを受けました。
治療の師においては術者の緊張を排除する研究の結果、極めて理詰に体構造を踏まえて導きだされた動作です。
それぞれの師と関係の方々には感謝でいっぱいです。

体を壊さない効率の良い体の使い方を伝えることも健心流の使命と信じ
この技が世の中のそれぞれの道で役に立つように使われるならば
ご縁のある方に技をお伝えしたいと思います。

ご自身の技の参考になれば幸いです。

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