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2014_03
11
(Tue)07:00

最近メールにて「方向性」の話

最近外国に住んでいる日本の方とメールで連絡いたしました。
私(健心)の師についての内容がありましたので紹介いたします。
(実際のメールを少し修正してありますが内容に変わりはありません)

メールいただいたのは 遠方武人 様(仮名)です。以下メールの内容です。


【 名 前 】:遠方武人

健心先生、ご連絡(秘パスワードの件)ありがとうございます。
ブログ大変興味をもって拝見させていただいております。
5月に福岡での稽古・講習会等予定がありましたら教えていただけますでしょうか。現在海外に住んでおり5月に一時帰国する予定(5月中旬頃)です。また福岡での稽古会など連絡先・場所等ございましらご教授お願いいたします。



(健心返信)

遠方武人様
返信メールありがとうございます。
5月福岡での健心参加の稽古会の予定はありません。
但し同好会の稽古はあるかも知れません。
同好会のまとめ役の方の連絡先をお教えしたいのですが、
その方は仕事の関係で4月からに沖縄に来ることになりました。
今までの福岡の指導者が不在になります。
ただし今まで一緒に稽古した同好会のメンバーが稽古を続けてくれれば
遠方武人様も参加可能だと思います。
確認しておきます。
同好会存続の場合、新しいまとめ役の方を紹介できると思います。
では、またメールいたします。
健心流柔術:健心


【 名 前 】:遠方武人

健心先生
再度ご連絡ありがとうございます。

5月に福岡で先生の稽古会がないのが残念です。
数年後になるかもしれませんが再度機会をみつけて参加させて頂きたいと思います。

ちなみに質問させていただきたいことがございます。先生のお師匠の武道はやはり○○流系の○○柔術からきているのでしょうか?
私自身は○○流系には所属しておりませんが○○柔術に興味・関心があります。現在は日本人の師匠から○○○杖道・合気道(剣・杖の付属武道として)を中心に稽古させて頂いております。
残念ながら私の住む町の近辺では健心流柔術のような稽古をやっているところはございません。また私自身は最近では諸学の方に対する稽古が中心となっておりまして、さらに学びを深めて行く為にはどうすればいいかもがいているところであります。健心先生又は先生のお師匠の系統などをお聞きすることで今後どのような稽古をやっていけばいいか道が開けそうな気がしましたのであえて質問させていただきました。よろしければご教授願います。長文になってしまいましてすみません。
ありがとうございます。


(健心返信)

遠方武人様
健心です。

ご質問ですが
私の師は○○流ではありませんが古流の柔術をおさめておられます。
但し私が稽古をつけていただいたときは
どんな状態でも対応できることを大事としてご自身の流派とは異なる稽古法でした。
それは・・・

私は他の流派のことは詳しく分かりませんが
人の行う術の数はそんなに多くはなく
意外とシンプルなのではないかと思っています。
一見違うように見えるものでも見せ方によって違って見えるのではないかと思います。

武術やその道を極めることを富士山に登ることにたとえ
いろいろな流派がそれぞれの方向から上を目指して上っているといいます。
健心流もその一つと信じております。
どの登山口からであってもかまいません
上を目指すことが大事なのだと思います。
但し迷って横にそれると遠回りのなることもあると思います。
あるいは頂上に向かうつもりが違う道を歩いていることもあるかと思います。
迷わないためにも方向性が大事だと思います。
海であれば方位磁石が必要ですが
武術という山登りにおける方位磁石は何か?・・・

まだ師がご自分の流派の型稽古をされていたころ
私の先輩方が稽古場で市販されている他流派のビデオを見ていたそうです。
そのとき師がそれに興味を持たれ
「ちょっと借りていいか?」といって自宅へ持っていかれたそうです。
次の稽古のときには「これはこうゆう風にやるんだ」といって
ビデオの技をやってのけたそうです。
先輩たちも師が型にはないそのようなことが出来るとは知らずびっくりしたそうです。
それからもいろいろなビデオを師に見ていただくと
ビデオで有名な方々の技をことごとくやってのけたそうです。

私の師はその流派一筋ですが
一つを突き詰めるとすべてに通じ
他流派の技であっても理解が出来ていたのだと思います。
(流派が異なっても技の本質は同じであるとも言えます)
そうゆう意味で師は確実頂上に向かって歩まれているので
他流派であっても同じ高さの景色は見えているのだなと思います。

私も頂上を目指し稽古を続けていきたいと思っております。

私が師のお世話になって間もないころ
「私も先生のように技が出来るようになるでしょうか?」
と稽古の帰り道でたずねたことがあります。
師は「大丈夫だよ。方向性さえ間違わないで続けていればきっと出来るようになるよ!」
とおっしゃってくれました。
それだけが支えで続けられております。
続けられているおかげであのころに比べると我ながら少しは上手になっていると思います。

技がうまくなる秘訣は楽しむことです。
私はつらい稽古は一度もしたことがありません。
ただただ楽しくやっているうちに出来なかったことが出来るようになってきました。
私の師は私より稽古好きです。
そうゆう意味では上手くなって当然です。

最後に私の場合の技の稽古における方位磁石は
力がぶつかるような技はNG
・・・でもかけられるのがOK
・・・のがOK
技をかける方もかけられるほうも・・・はOK
というのを指標にしております。

長くなりすいませんでした。

健心流柔術:健心


【 名 前 】:遠方武人

健心先生
方向性のことですが自分の稽古が正しい方向に進んでいるか
分かりにくいこともしばしあります。
先生が言われた方向性の気を留めつつ稽古しなおしていきたいと思います。
私は他流を学ぶことで新たな視点もでき、現在やっている武道も
さらに深めていくことができると思っています。
それは自分の認識だけで他流の術理を解釈し自分の武道を発展させるということではなく、一度の自分の思考の枠組みもしくはこれまで積み上げてきた一種の癖のようなもの・体の使い方を外して(ゼロにして)稽古することで見えてくるものがあると思うからです。
例えば剣術などにおいて今私のやる体の運用・術理が、健心流柔術の立場からみて理に適ったものなのかということは健心流柔術を学ばないとわかりません。
また流派・師の言われることの盲信を戒めるという点でも他流を学ぶことに利点あると思います。その点を私の師に伺ったところ、色んな武術をやってみるとよいといわれました。
ところがまた師は只天才は一つに絞るよともいわれました。
師自身は様々な武道を稽古してこのことを言われているのですが、私には一つに絞るということがいまいちピンときませんでした。(この点で私は凡人ですね(苦笑)。
又話が長くなりすみません。ますます健心流柔術を学びたくなって来ました。
私はマッサージ・指圧師もやってますので仕事の面でも先生に学びたいと思うことが多々あります。
何度も丁寧なご回答をいただきましてありがとうございます。


(盲信や先入観にとらわれず客観的、ニュートラルの姿勢は私も大切だと思います。一つに絞るか、謙虚に他も学ぶか、一概に言えない難しい問題だと感じます。私は「本物の技は年をとっても衰えないもの」を信じて楽しみつつ技に磨きをかけていきたいと思います。健心)